リゾートクラブ会員権のニュートレンド 

社団法人日本リゾートクラブ協会

リゾートクラブ会員権流通の適正化に動く


 社団法人日本リゾートクラブ協会では、リゾートクラブ会員権の流通が健全に行われるよう、7月から研究会を発足させました。参加者は協会加盟クラブと同賛助会員の流通業者。去る3月、大阪の流通業者の経営破たんがあり、改めてリゾートクラブ会員権取引の適正化に関し、クラブと流通業者間で一定のルールつくりが必要になってきたと言う現状認識で一致したためです。

1.会員権流通適正化へ協会からの提案

(1) リゾートクラブ会員権には、取引の対象に不動産を含むもの(共有制、合有制)もあるため  
 
宅地建物取引業者としての免許を有することが最低必要。  
宅地建物取引業法により、従業者5名に1人は宅地建物取引主任者がいること。  
商品内容について、きちんとした重要事項説明ができること。  
(2)流通取引についてのクラブ側の対応  
業者が買い取って再販売する場合、クラブ側では会員権と代金の受け渡しの把握ができない場合があるので、クラブ側で取引経歴やユーザーへの確認などの努力が必要。  
 
流通業者がきちんとした商品説明と重要事項説明ができるよう、資料提供などの協力が必要。  
 
入会承認手続はなるべく迅速に処理すること。  
 流通の適正化のため、クラブ側も協力すべき内容を明確にし、前向きに取り組む姿勢を示しております。  
   

2.リゾートクラブ会員権流通の適正化に対する当社の考え方

消費者の立場に立ってリゾートクラブ会員権の取引を考えた場合、消費者が価格を決めるシステムであること、及び、消費者に会員権の内容と取引の流れを分かりやすく説明した上で取引がなされなければならないと思います。

・ 流通価格決定プロセスの透明化
  会員権の流通価格は、本来、需要と供給のバランスで決定される性格のものです。即ち、流通業者の過去の経験や、流通業者の再販利益の額や、クラブの思惑で流通価格が決定させるのではなく、あくまで売りたい人と買いたい人の意思の合致で決まる価格が流通価格でなければなりません。このように売主と買主で売買価格を決めるシステムでなければ、流通価格の透明化は実現しません。
・ 流通の取引方法の透明化
  会員権の取引は相対取引が明快です。現在の会員権の取引は1つの会員権で2回の契約が介在します(買取再販方式)。流通業者はまず買主になり、次に売主となります。今回の経営破たんした会社は、このからくりを利用して、売主へは売買代金の一部だけを渡し、権利書や名義変更書類を受取り、一方、買主へは権利書や名義変更書類を渡さず、売買代金だけ受け取っている事例があったようです。このような、買取再販方式による取引はシステム上問題をはらんでいると言えるでしょう。
相対取引は、直接の売主と買主との契約なので、取引の方法やプロセスが分かりやすいシステムです。従って、相対取引が、取引の透明化に合った方法と言えます。
・共有制のリゾートクラブ会員権の取引をする場合は、宅地建物取引業の資格が必要
  共有制のリゾートクラブ会員権の取引をする場合、取引の対象が不動産を含むので、法人としては宅地建物取引業者であることが必要です。更には、宅地建物取引主任者から物件の説明を受けることが好ましいと言えるでしょう。会員権を売買される場合、自らの権利を守るために、営業がこの資格をもっているか否かを確認することも有効な方法と言えます。


リゾートクラブ会員権業界は単にクラブがしっかりしていれば良いという単純な問題ではなく、流通取引の適正化を実現することも、リゾートクラブ会員権業界全体のレベルアップに欠かせません。関西の流通業者の経営破たんを契機に社団法人日本リゾートクラブ協会が、積極的に流通の分野にも取り組むベく動き出したことは歓迎すべきことだと思われます。

2002・7月

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